その②:どんな人がNLPを学んでいますか?
NLPは何かの専門家だけが学ぶ特別なスキルではありません。
では実際にはどんな人がNLPを学んでいるのだろうということは、NLPに関心を持ったあなたにも気になるところだと思います。
今回は私(鈴木)の体験談を交えながら、これまでにNLPを学ばれた方たちについてご紹介しましょう。
それを通して、NLPが実にいろいろな立場の方にとっての魅力を持つものだということが伝わればと思います。
NLPは海外でも幅広く学ばれています。
例えば私は2013年と2016年の2回、イギリスで"The Society of NLP"が主催する『マスタートレーナー講座』に参加しましたが、そこにもさまざまな方が参加していたのを覚えています。
コンサルタント、マーケッター、学校の先生、プロスポーツチームのメンタルトレーナー、セラピスト、グローバル企業の教育担当者、お医者さん、ヨガのインストラクター、ビジネストレーナー、エンジニア、歌手、牧師等々、実に多様な立場の方たちです。
多様なのは職業や社会的な立場だけではありません。男性も女性も、30代の方からけっこうな年齢の方まで、まさに老若男女を問わずいろいろです。
出身もアメリカやヨーロッパの国々に加えて、インドや東南アジア、南米からご参加の方もいました。
これほど多くの方がNLPに魅了され、学びを進めるのは、NLPがさまざまな場面や状況に効果的に対応できる、実践的な柔軟性を持っているからです。
こういう状況は、なにも海外だからというわけでもなさそうです。
国内について見てみましょう。私たちがご提供しているNLPの認定講座は1999年のスタート以来、今年で21年を数えます。
これまでに参加された方を振り返ると、最初の頃は大学の先生、心理療法の専門家、能力開発のトレーナー、ビジネスコンサルタント、政治家のメンター、キャビンアテンダント、バックパッキングで世界を回っている方、といった少し個性的なお仕事に就かれている方が思い起こされます。
思い出深いのことの一つが、キャビンアテンダントさん。当時はまだスチュワーデスさんと呼ばれていた彼女たちは、私たちのトレーニングで『プラクティショナー認定講座』を受講し、フライト先のアメリカの団体で次の『マスタープラクティショナー認定講座』を受講するという、当時の私にはびっくりするほど行動的な計画でのご参加でした。
その時その時の世の中の流れが反映されているのを実感したこともあります。
ある時期には個人事業主さんがたくさん参加されていたり、コーチングのスキルが日本で紹介され始めて少し経った頃には、コーチの資格をもった方たちの参加が目立って多くなりました。
NLPが徐々に世の中に根付いてきたことを感じた、微笑ましいエピソードについてもご紹介したいと思います。
大学生「Aさん」のお母さんは、心理療法家です。大学に入学したことをきっかけに、お母さんからの勧めを受けて「Aさん」はNLPの認定講座に参加しました。
講座期間中の「Aさん」の課題は、週末の講座が終わった後に毎回の自分の発見や学びをお母さんと共有することでした。
その時間を持つ中で「Aさん」が気づいたこと。
ご本人の「これまでは気づいていなかったけれど、自分に対する子どものころからの母の接し方はとてもNLP的だった」、という言葉が今でも心に残っています。
お分かりでしょうか。お母さんは既にNLPを専門的に学んでいた人だったのです。
そして「Aさん」は、お母さんのその経験を活かしたNLP流の子育てを受けて育ち、お母さんはいよいよその種明かしとして、今度は「Aさん」自身にNLPを学ぶことを勧めたというわけです。
なんだかホームドラマのようなお話しだと思いませんか。
最初は特別な理由もなく、お母さんのお勧めで参加した「Aさん」でしたが、
その後は大学の仲間と共に、就活も含めてひとり一人の社会力を高める学習サークルを立ち上げ活動しています。
NLPの学習は大学生さんにも良い体験だったようです。
最近では、ブランドプロデューサー、ライター、ナショナルブランドのマネージャー、フリーのビジネスコーチ、企業の管理職、人事担当者、法人研修会社のマネージャー、キャリアカウンセラー、OLさん、税理士さんというように、自分の能力開発や自己成長に関心のある方だけでなく、一般のビジネスパーソンの参加が普通になってきました。
このあたりは、NLPの団体ごとの特色があるのかもしれませんが、私たちの組織でNLPを学ばれる方は、本当に多彩な背景や立場からのご参加だと思います。
さて『どんな人がNLPを学んでいるのか?』について、本当にいろいろな人がNLPを学んでいることを実感として感じ取っていただくことができたでしょうか。
今回は法人研修の受講者としてNLPを学ぶ方たちのことはお伝えできませんでしたが、NLP学習者の数と学びの機会はいろいろなところで確実に増えているようです。
これだけ立場の違う、多くの方が何を求めてNLPを学ぶのか。
このことはNLPの持つ多様な可能性を理解することにも通じています。
それについてはまたお伝えしていきたいと思います。